「疲労回復」と書いてあるから、普通のパジャマより高い分だけ違いがあるはず。そう思って商品ページを開いても、一般医療機器なのか、着心地を売りにしたルームウェアなのかが分かりにくいことがあります。
先に結論を言うと、商品名の「リカバリーウェア」や「疲労回復」だけでは判断しません。一般的名称、医療機器製造販売届出番号、製造販売元の表示を確認し、そのうえで室温・生地・洗濯のしやすさを確認すると、期待だけで選ぶのを避けられます。
疲労回復と書かれていれば、一般医療機器ですか?
いいえ。表示の印象ではなく、医療機器としての表示がそろっているかを確認します。 「リカバリーウェア」は商品ジャンルを表すように使われる言葉で、普通のルームウェアにも似た言い回しが使われます。一方、一般医療機器として届け出られた衣類は、目的・効果と製品の区分を確認できる表示があります。
今回の商品データでは、一般医療機器の表示を商品名と説明文の両方で確認できる候補を取り上げます。着用レビューではなく、取得済みの商品情報と公的資料を照らし合わせた選び方です。
商品名だけでなく、表示の根拠まで確認したい人向け:ReD ぐっすりパジャマ
リカバリーウェア ReD ぐっすりパジャマ
ショップ:ReD公式オンラインストア
4.5(3,391件のレビュー)8つの天然鉱石を独自配合した「血行促進繊維VITALTECH®」を使うと商品説明で案内される、ReDのリカバリーウェアです。素材の仕組みを確認しながら、寝る時間のパジャマとして候補を探したい人に向きます。
商品名には男女兼用の長袖プルオーバー上下セット、説明文の商品区分には「一般医療機器」と記載されています。商品データのスペック欄ではセット内容と素材が「記載なし」なので、サイズ、組成、洗濯表示はリンク先で確認してください。
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一般医療機器と普通のルームウェアは、何が違いますか?
大きな違いは、衣類の見た目ではなく、届け出られた使用目的・効果と医療機器としての表示があるかです。 PMDAの医療機器基準では、「家庭用遠赤外線血行促進用衣」を、遠赤外線の血行促進作用により疲労や筋肉のこりなどの症状改善を目的とする衣類形状の器具と定義しています。区分は一般医療機器、クラスIです。(PMDA「家庭用遠赤外線血行促進用衣」)
ここでいう「一般」は、効果がないという意味でも、普通の衣類という意味でもありません。医療機器の分類の一つで、衣類としての形や遠赤外線の扱い、使用目的が決められています。逆に、普通のルームウェアは、あたたかさ、肌触り、動きやすさ、デザインなどを選ぶ衣類で、商品ページに医療機器としての区分がなければ、疲労回復を表示する医療機器として扱わない方が安全です。
一般医療機器かどうかは、商品ページのどこを見ますか?
次の3点が同じ商品ページで確認できるかを見ます。商品名に「疲労回復」とあるかは、最後の補助材料です。
- 一般的名称に「家庭用遠赤外線血行促進用衣」とある
- 「一般医療機器」やクラスIなど、医療機器としての区分がある
- 医療機器製造販売届出番号と、製造販売元の名称が確認できる
販売ページの大きな見出しに3点が並んでいないこともあります。その場合は、ページ下部の広告文責・商品区分、メーカー公式の製品ページ、添付文書へのリンクを順番に確認します。番号が見つからないまま、商品名の印象だけで「一般医療機器」と決めつけないのがポイントです。
厚生労働省は、血行促進という表示だけで医療機器に該当すると判断するわけではない、と通知しています。また、疲労回復や筋肉のこりをほぐすなどの医療機器的な効果を表示する場合は、一般的名称に該当する医療機器としての扱いが関わります。(厚生労働省「遠赤外線を輻射する衣類等の取扱いについて」)
形と季節の合いやすさも見たい人向け:AOKI リカバリーケアプラス
リカバリーウェア 疲労回復 AOKI公式
ショップ:AOKIオンライン 楽天市場店
4.4(3,208件のレビュー)綿混ならではのソフトタッチな滑らか軽量素材と、ゆったりめのリラックスシルエットを掲げるAOKIのリカバリーウェアです。日常にも睡眠時にも着用できるルームウェアとして案内され、肌触りと表示の両方を確かめたい人の候補になります。
商品説明には一般医療機器として届け出られた疲労回復衣料であること、一般的名称「家庭用遠赤外線血行促進用衣」、販売名、届出番号の記載があります。ポリエステル75%・綿25%、洗濯機で洗えること、洗濯ネット使用の案内もありますが、サイズや在庫は購入前にリンク先で確認してください。
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一般医療機器なら、誰でも疲労が取れますか?
一般医療機器の表示があっても、着れば必ず疲れが取れる、睡眠が改善する、とまでは言えません。 表示できる目的・効果の範囲があり、体感には個人差があります。厚生労働省のQ&Aでも、特定の病気の治療や、冷え性の改善、むくみの改善などを一般医療機器の効果として表示することはできないと整理されています。(厚生労働省「一般医療機器『家庭用遠赤外線血行促進用衣』の取扱いに係る質疑応答集」)
「一般医療機器だから自分の悩みが解決する」と広げず、表示された使用目的の範囲を確認するのが現実的です。肌に異常があるときや、かゆみ・かぶれなどを感じたときは、無理に着続けず、商品の注意事項に従って使用を中止してください。
普通のルームウェアを選ぶなら、何を基準にしますか?
医療機器としての表示がない服は、快適に着続けられる条件を重視します。 たとえば次の順で見ると、一般医療機器との違いを無理なく整理できます。
- 室温に対して、裏起毛・厚手・薄手・五分袖などが合うか
- 首元、袖口、ウエストが寝返りや家事の邪魔にならないか
- 洗濯機、洗濯ネット、陰干しなど、手入れを続けられるか
- サイズ表と、肌に触れる素材・混用率が確認できるか
- 疲労回復などの効能を期待せず、部屋着としての価格が、着る時間に見合うか
普通のルームウェアでも、肌触りや温度調整のしやすさが合えば、休む時間に使いやすい服になります。一般医療機器との比較で「普通の服は下位」と考えるのではなく、効能表示を重視するのか、着心地を重視するのかを先に決めることが、買い物の後悔を減らします。
購入前に5分で確認する順番
最後に、商品ページを開いたときの確認順をまとめます。
- 商品名の「リカバリーウェア」「疲労回復」だけで決めず、商品区分を見る
- 一般的名称が「家庭用遠赤外線血行促進用衣」か確認する
- 医療機器製造販売届出番号と製造販売元を探す
- 一般医療機器の表示がなければ、普通のルームウェアとして素材・サイズ・洗濯表示を見る
- 一般医療機器でも、表示の範囲を超える効果や、自分の体調への保証を期待しない
一般医療機器の表示は、価格やブランド名の代わりになるものではありません。表示の根拠を確認したうえで、室温、着る時間、肌当たり、洗濯のしやすさまで自分の生活に合わせて選ぶと、「疲労回復」と書いてあることだけに期待して高い一着を買うリスクを抑えられます。
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